produced byキッカケエージェント

2つの転職サービスを比較し、SES→自社開発企業へのキャリアチェンジを行うことができたキッカケ

今回はSESから自社開発企業へと転職した鈴木さんをインタビューしました。毛呂との対談を通じ、転職を考えたきっかけや、SESからのキャリアチェンジを考えてる方に向けてのメッセージなどもいただきました。自社開発企業への転職をお考えの方は、ぜひご覧ください。

本記事は以下の動画をもとに執筆しております。以下の動画も是非一緒にご参照ください。

▼前半「鈴木さんの転職の軸を聞いてみた」

▼後半「【比較】某転職サイトvsエージェント」

セキュリティ系SaaS開発を行う自社開発企業
鈴木 様
3年ほど前に建築業界から未経験でSES企業にエンジニアとして転職。 Javaで2年ほど開発経験を積んだ後、元々興味があった自社開発企業への転職を決意。様々な転職サービスを活用しながら、最終的に毛呂のサポートを通じてセキュリティ系SaaS開発を行う自社開発企業へ転職。

目次

今回の転職に関して

—————今回の転職で年収はどのくらい上がりましたか?

鈴木さん:入社した会社だと、残業代含めて100万円ぐらい上がりました。内定が出たもう一つの会社だと、プラス150万アップでした。

毛呂:今回の転職で働く時間や環境もガラッと変わったと思います。今はリモートワークが週4でしたっけ?

鈴木さん:今は週4日は出社、週1日だけ自宅からリモートワークにしており、3ヶ月〜半年後に慣れてきたタイミングで徐々にフルリモートに移行していく、というお話になっています。

—————転職を考え始めたきっかけは何でしたか?

鈴木さん:実のところ、SESへ入社した当時から「いつかは転職するだろうな」とやんわり考えていましたが、働く中で徐々に「そろそろ転職しようかな」という気持ちに変わっていきました。

毛呂:元々建設業界から未経験でエンジニアへキャリアチェンジされたと思いますが、最初から自社開発企業に興味があったのでしょうか?

鈴木さん:3年ほど前に建設業界からエンジニアにキャリアチェンジした当時から、自社開発企業に行きたいと思っていました。

ただ、3年前は未曾有のパンデミックで採用が低迷していたのもあり、自社開発企業だと書類も通らない状況でした。未経験で自社開発企業に転職するのは相当厳しかったので、まずはSES企業への入社を選びました。

—————退職に至るまでの経緯を教えていただけますか?

鈴木さん:まず1つ目が給与が上がりにくい構造であること、2つ目がスキルは身につくものの、そのスピードが緩やかであること、3つ目が現場が変わるタイミングが多く、今後のキャリアを考えたときに続けていくのが難しい、この3点がポイントだと思います。

毛呂:鈴木さんは創意工夫が好きなタイプだと思っていて、SESのように時間でチャージされる働き方がマッチしなかったのかなと感じました。その辺りはいかがでしょうか?

鈴木さん:SES企業での業務は、指示された内容をそのまま反映するだけでも仕事が成り立つ環境でした。しかし、私としては自分のアイディアを持って行動に移していきたいという思いがありました。その点で言いますと、SES企業ではやりたいことが実現できないと感じることが増え、転職に踏み切ろうと思うようになりました。

—————ちなみに2、3年前から毛呂の動画をご存知だったそうですが、知ったきっかけは何でしたか?

鈴木さん:当時エンジニア転職のために某スクールに通っていて、その通っていたスクールのカリキュラム内容に対して物申す、という動画をYouTubeで見たことがキッカケで、そこから頻繁に毛呂さんの発信内容を追うようになりました。

毛呂:僕がまだ発信者として尖っていた時代の動画かと思いますが…(苦笑)今回ご相談いただけて嬉しい限りです。

選考について

—————選考を受けた企業はどのように絞っていましたか?

鈴木さん:SESは一旦候補から外し、1番に自社開発企業、次に受託開発企業という目標を定めていました。自社開発企業に行きたいと思った理由としては、転職前の環境ではできなかった、ユーザーの要望に応えていくユーザーファーストな開発がやりたかったからです。それを実現するためには自社開発企業が最も合っているのではないかと考えました。

毛呂:すごく大事な視点ですね。自社開発企業に入社したい方の中で、よく「自社開発企業の方がリモートしやすいから」や「開発環境がモダンだから」といった理由を聞きますが、鈴木さんの場合は「ユーザーからフィードバックを得たり、それに対して改善提案をするのがSESだと難しいから」と自分の言葉で話されていたのが印象的でした。このような視点はどこから得たのでしょうか?

鈴木さん:例えばですが、毛呂さんのSES企業に関するSNS投稿を見て、自分なりに今の環境に落とし込みながら比較したりしていました。そこから、じゃあ自分はどう行動するべきか?をイメージしながら情報を選んでインプットしていました。

—————実際に書類選考を出した会社は何社ぐらいでしたか?

鈴木さん:書類選考だと20社、カジュアル面談が16社、そこから選考に進んだのが10社ほどでした。最終的に内定が出たのは2社でしたが、最後の方で選考を辞退した会社もあったので、2社+辞退した会社からも内定が出たかも?という結果でした。

毛呂:20社も応募するの?と感じたかもしれませんが、弊社の調査から「11社応募して1社内定」というデータがあります。なので一般的な開発経験2、3年目の方と比較しても決して応募数が多すぎるわけではありません。さらにこれはSESや受託開発なども含めての応募数なので、鈴木さんの内定結果はかなり優秀だと思います。

—————転職活動中に「やらかした…」と感じたエピソードはありますか?

鈴木さん:面接では、質問に対して経験ベースで話すことが求められるので、答えるための技術的な引き出しがなく困ったことは多々ありました。例えば「データベースの設計をしたことありますか?」という質問から「テーブル数は?」「どういう機能?」とどんどん深掘りされ、引き出しがなくなってきて固まってしまう、みたいなことが結構ありました。

毛呂:実務でやったことはないが考えればできそうなお題ほど、とっさに答えるのが難しいですよね。

鈴木さん:できそうなことを説得力をもたせて話すのは難しいと思います。面接官も、実務経験2、3年の人に対してはまだポテンシャルを見ている方もいらっしゃるので、自分が経験したことのないことに対して、どうやったら成果を出せるかという具体的なイメージをどれだけ説得力を持たせて示せるか、を見ていると思います。そこを上手く話せるかが分かれ道ですね。

使用していた転職サービス

—————今回の転職でキッカケエージェント以外に、使用していたサービスはございますか?

鈴木さん:キッカケエージェントと並行して、競争入札型の転職サービスを使っていましたが、企業からの提示年収が高い分、選考ではスキル重視で見られることが多かったです。それに対して毛呂さん経由で紹介していただいた企業は、スキルはもちろん人柄の部分まで評価して下さる企業が多かったところが1つ目の違いです。

また、競争入札型転職サービスは登録当初の職務経歴書のレビュー以降、面談などのフォローがほとんどなかったため、転職活動に慣れている方向けだと感じました。毛呂さんは定期的な面談でしっかりフォローして下さったので、エンジニアとしての転職が初めてだった私にとっては、とてもやりやすかったかなと思います。

毛呂:色々な転職サービスを使ってみたうえで、キッカケエージェントのサービスはこういう人に合いそう、といったポイントがあれば教えていただけますか?

鈴木さん:前向きにコミュニケーションを取れる方が合うと思います。定期的な面談実施や、選考結果をフィードバックし合うところが特徴だと思うので、エージェントを使ってても合わなくて連絡を途絶えさせてしまう人よりかは、エージェントと話しながら改善していける人の方が合うんじゃないかと思います。

毛呂:私達はかなり細かく情報展開するので、少し暑苦しいと思われる部分もあったかと思いますが、その部分は大丈夫でしたでしょうか…?

鈴木さん:確かに、情報粒度はかなり細かい印象でした。実は当時、週5日で出社しながら転職活動を行っていたため、頂いたメッセージに対する返答を土日にまとめて行うことがほとんどで、平日に全情報の確認ができなかったのですが、そういった個人の事情を踏まえて、担当者の方が対応して下さっておりましたので、私としては非常に助かりました。

内定が出た企業について

—————内定が出た2社のうち、今回の転職先企業を選んだ理由はどんなところでしょうか?

鈴木さん:決め手になったのは、積める経験の幅広さ、事業内容、そして自社開発企業であったことの3点です。

毛呂:内定を頂いていたもう1社の方は金融系の受託開発企業で、SESのときから引き続きJavaの経験を積む形になりそうでしたが、選んだ会社はRailsでのWeb開発なので今までと違う環境ですよね。

鈴木さん:自分のもつ技術の幅を広げ、その面白さを感じるという意味でも、技術スタックの変化を楽しめる会社を選びました。

—————前職の開発環境と比べて、現職で働いてみて何か違う点はありましたか?

鈴木さん:前職はしっかりと※WBSが引かれたウォーターフォール型の開発でしたが、現職はアジャイル開発のスクラムを用いているので、開発手法から全然違いました。今は元々用意されているタスクに加え、自分でタスクを作成してそれを実施するための調整、そしてリリースまでを経験できているので、大変ですが面白い部分だと感じています。

※WBS…プロジェクトにおいて必要な作業を構造化し、タスクや進捗状況、スケジュールなどを管理する手法のこと。

さいごに

—————今後のキャリアパスについてはどのように考えていますか?

鈴木さん:まずエンジニアとしては、技術の幅を広げるためにフロント/バックエンドはもちろん、可能であればインフラ周りも勉強していきたいです。中長期的な目標ですと、現職で初めてプロダクトマネージャー(PdM)という職種に出会って興味を持ったので、PdMがどんな動きをしているかアンテナを張っています。

また、少しずつですが個人開発も進めているので、そのアウトプットを元に今後のキャリアにつながるアピールをしていきたいと考えています。

毛呂:素晴らしいですね。PdMを目指すのであれば、例えば個人開発において自分がどうサービスを伸ばしたかといった話ができるとよりアピールになるので、ぜひ意識してみてください。

—————SESからキャリアチェンジしたい人に伝えたいことはありますか?

鈴木さん:私のようにSESから自社開発企業へ行きたい方は多いと思います。

次にどんな環境に行きたいか、何を叶えたいかによって伝えたいことは変わりますが

①今後行きたい環境がどんな人を求めているかを知ること

②求められている人に自分が近づくにはどうしたら良いか考えて行動に移していくこと

この2点を実践してほしいと思います。

私の場合はSES企業から自社開発企業に行くためのアンテナを張り、上記2点について以下のように考えて行動してきました。

①自発的に考え、提案・行動する力

②もらった役割以上のことに挑戦してみる

やるべきことを模索しながら行動に移していく先に、より良い転職が待っていると思います。

—————SESからのキャリアチェンジをどう考えるべきか、ご意見を聞かせていただきました。本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございました!

キャリアアップのため転職を考えるエンジニアの皆様へ

株式会社キッカケクリエイション
ITエンジニア専門のキャリアアドバイザー
毛呂淳一朗(Moro Junichiro)
  • Twitter
  • You Tube

今の時点でご経験をされている言語や技術要素に関係なく、

①技術を通じてユーザーやお客様にとって使いやすいサービスの実現に興味があるエンジニアの方
②興味・関心がある技術について自ら学ぶ意欲をお持ちの方

上記に当てはまる方でしたら、素晴らしい企業とのマッチングをお手伝いできる可能性が高いです。

最近はお住まいの場所に限らず応募ができる企業や経験年数に関係なくフラットにご評価をして下さる企業も増えているため、ぜひ一度モロー宛てにご相談を頂けますと幸いです。

  • シェア:
ITエンジニアはもっと自由に働ける キャリア提案型・エンジニア転職支援サービス「キッカケエージェント」