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――まずは職歴を含めたプロフィールを簡単に教えてください。
現在28歳のサーバーサイドエンジニアです。大学は化学専攻で理系のバックボーンでしたが研究職はできないだろうと営業職を中心にエンジニアも視野に入れて就活してSES企業に2019年に入社しました。
そこで3年半ほど勤めた後、個人事業主になりフリーランスとして1年半仕事をしてから転職して2024年に今のIT企業に入社しました。
――ありがとうございます。新卒で入社した企業はどのような会社でしたか?
4次請け、5次請けになることもある商流深めのSES企業です。
未経験だったので3ヶ月間外部で研修を受けてから、社内サービスとお客様へのサービスを連結するBtoCのシステム刷新やテストを行うエンジニアとして働きました。残業はかな り多かったですね。
――業務でのやりがいや得たものがあれば教えてください。
ぶっちゃけ、やりがいを感じられなくて。エンジニアといっても刷新プロジェクトのテストが中心でコードも書きませんし、昼出社や午後休をとる上司の代わりに客先へ謝りのメールを出すなど謎フォローをしたことも…。
最初に入った観光系プロジェクトはコロナ禍の影響で、約1年半で終了しましたが、次の運送系システムの仕事は古いCOBOL言語からJavaへ時間をかけてシステムを刷新するプロジェクトで、設計・開発の一通りの工程を経験することができました。
バグが出た時は即日で直さなくてはならず、その都度「血眼」になって対応して帰社時間が朝の4時になることも。それでも多数のお客様に影響がある仕事なので責任感を持ってやっていました。
今だから言えますが、若いからできた働き方でしたね。
――大変だったと思いますが、有益な経験を積むことができたのですね。
当時、5〜6年前のことですがX(旧Twitter)のタイムラインにモローさんの投稿にて「キャリアの壁打ちをしましょう」という内容が流れてきて。働き方や技術的な疑問点などを1on1で相談する機会を持てました。
「一旦できることとして、もっと上の立場の人に相談するとか、現場を変えてもらえるようにアクションを起こしましょう」
などと助言してもらえて、スキルアップを図ることができました。
――その後フリーランスに転身されますが、きっかけになったことがあれば教えてください。
厳しい環境下にいるのに「行動できず1歩が踏み出せない」ということがもどかしくなり、どうにか変えたいと「キャリアコーチング」を受けて、個人事業主のエージェントを紹介してもらったことがきっかけです。
そこではキャリアを前進させるために認知科学に基づいて無意識にしている行動などをコーチが引き出してくれました。そのフィードバックから、今の経歴ならフリーランスになっても報酬UPが見込めるし、SESの商流が深い会社で疲弊するよりも自由な時間が確保できると考えました。
――フリーランスになって、報酬面に変化はありましたか?
最初の会社での給与は、激務なのに手取りで月30万円もらえるかもらえないか程度で、ボーナスは最高でも10万円…
私も同僚も「残業代で稼ぐ」みたいな感覚でしたが、フリーランスでは同じような仕事内容でも単価面で2倍以上になりました。
――収入が増えた分、どのようにお金を使いましたか?
主に技術をキャッチアップするための勉強に使いました。エンジニア関連の本って1冊4〜5千円など結構な値段がするのですが、そうした書籍購入費や動画の教材費なども「経費」として惜しみなく経常できたことはメリットでしたね。
――なるほど。1年半フリーランスをされて、仕事面ではいかがでしたか?
良くも悪くも自分次第だなと。業務委託で案件をもらっていて、リーダーを含めたチームでプロジェクトを進めていました。
しかし進捗確認の際に、本当は遅延していた仲間の「問題ない」という歯切れの悪い報告をリーダーの方は信じてしまい、納期近くになって「テストどうなった?」と聞くと実際終わっていないというアクシデントがあり…チームメンバー全員で尻拭いしてタスクを巻き取ったという事態が発生したこともありました。
――それはKさんにとって、どんな出来事だったのでしょうか?
問題が大きくなるまで拾えなかった自分に「どうすれば良かったのか?自分だったらどうするか?」などと葛藤して自責思考になりました。
この出来事や1社目での経験からも、人を束ねるリーダーの存在は重要だと感じましたね。
その一方で、時間単位でお金が入ってきて安定はしていたのですが「このまま自分の技術や時間の切り売りをして、これ以上どうやってキャリアを前に進めていけば良いのか…」と気になって。キャリアを見直そうと思い、数年ぶりにモローさんに相談したのです。
――以前モローはKさんのキャリアを見据えて助言したようでしたが、この時はどのような展開になったのでしょうか?
モローさんと1on1で壁打ちをして「仕事することって1人では完結しないし、特に人を束ねる力が大事」という思いをぶつけたところ「リーダーとしての資質があるので、マネジメント経験を積んで、さらなるキャリアアップを目指すのはどうか?」とフィードバックしてくれました。
それが後押しになって、過去の経験を活かして正社員に戻り、リーダーポジションを獲りにいこうと、企業への転職活動を始めました。
――なるほど。リーダーポジションへの意欲が湧いたのですね。
はい。私はモローさんのYouTube動画やXでの発信をよく見ていたこともあって考え方など影響を受けているのかなと。
モローさんはその時々の市況感についての発信内容も正確で、業態に関わらずエンジニアとしてキャリアアップするためには「このスキルが必要」など共通性を見いだす才能がある方だと思います。
またモローさんが発信している内容って、よくある一握りの人のための成功体験とかではなく「再現性」のあるものが多いので、共感を持てるし信頼できる人だなと思っているんです。自分にとってモローさんは、この業界のパイオニアみたいな人。YouTubeの動画内では忖度無しで結構ぶったぎっておられますが(笑)。
――日頃からよく弊社のコンテンツ発信をご覧いただいているんですね。その後の転職活動はいかがでしたか?
キッカケエージェントに相談して、リーダーポジションができる会社を紹介してもらいました。書類選考含めて15〜20社くらい応募して、内定をいただいたのは3社でした。
――現在の会社に決めた理由や、面接でのエピソードなどを教えてください。
面接で「リーダーポジションを任せたい」と言っていただけて、商流が浅く取引先もSlerのよさそうな企業だったので決めました。年収はフリーランスと比べると少々下がりましたが、500万円台で許容範囲だったのでOKとしました。
キッカケエージェントは面接対策も厚めにサポートしてくれていたので応答などはバッチリだったと思います。実際、準備していた内容も質問されました。
――入社されてイメージと違ったなどのギャップはありましたか?
資格取得のサポート体制があり、入社後1ヶ月しないうちに「アジャイル検定レベル1」を受けて合格しました。
会社に属しているからこそ無料で試験を受けさせてくれたり、資格補助が出たり、報奨金を出してくれたりすることはフリーランスにはない利点ですね。評価に繋がるポジティブな要素なので、次は「AWS資格試験」に向けて勉強しています。
ミドル層が少ないこともイメージとは違っていました。新卒やIT業界3年目くらいまでの層と年次が高い50歳前後の層が多く、私と同じ世代がいないので、上の年次にうまく頼りつつ自分のやりたいことをやらせてもらえそうでラッキーだと思いました。
――現職ではどんな環境で、どのように仕事されていますか?
基本的にリモート環境で働いています。今の仕事はリーダー補佐みたいな役割で、もともとおられたリーダーのタスクを巻き取ったりしてお手伝いしています。
まだマネジメント寄りのことはしていないのですが、事業部統括の人から助言をいただいたりして、多少なりとも理想のリーダー像を意識できているかなと思います。
また「開発方式をアジャイルでやりたい」とお客様から言われて、そのプロジェクトの立ち上げでクライアントとやりとりしながら四苦八苦して進めています。資格をすぐ活かせる場があり、勉強しながら実際の業務でスキルを活用できることは現職になって特によかった点ですね。
――フリーランスから会社員に戻られてどのような日々を過ごしていますか? ルーティンなどもあれば教えてください。
基本は8〜8.5時間くらいの稼働で、残業も少ないですね。在宅勤務なのでメリハリをつけることは課題だと思っています。
コアタイムは10〜15時ですが、例えば早めの8時30分に始業したい時は7時に起きて身支度をして仕事、お昼はサクッと作って食べて…という流れですね。
筋トレが好きで「体づくり」をしているのでジムに通っていて、食事の栄養バランスも考慮しているんです。適度に運動をして、健康的で心地いい生活だと思います。
――何をしている時が楽しいですか?
仕事に夢中になっている時、いわゆるゾーンに入っている時間でしょうか。
仕事は1週間のうち5日を占めていて1日最低8時間を費やすことになるので、メリハリつけて集中できる環境を作っています。
また、家に籠ってばかりだと不健康なので、健康な体づくりのために筋トレを週に3回程しています。
終業後はカフェに行って資格の勉強をすることもあります。睡眠と食事以外では夢中になれる時間を増やしていきたいです。
――エンジニアとしての今後の目標などを教えてください。
直近では2〜3年でリーダーポジションを獲得することが目標です。ゆくゆくはマネ―ジャーの立場で人を束ねる仕事をして「マネジメント職として活躍できる人材」になりたいですね。
――さいごに、同じように転職したい人に向けてメッセージをいただけますか?
フリーランスから会社員を選択する人って今は少ないと思いますが、マネジメントする立ち位置になるには、個人的には会社員の方が有利なのではと思います。
フリーランスを経験して会社員に戻ったことで、現場の単価感もわかって逆算思考するようになりました。私は自分でこの選択を「正解」にしたいと考えています。
以前の私のように働き方でモヤモヤを感じている人や、フリーランスから一般企業への転職を考えている人がいたら、キッカケエージェントは「他のエージェントとは違うよ」と言いたいですね。
1社目の頃、いろんなエージェントに登録してみて、面談調整して終わりというイメージもありましたから。
それとキッカケエージェントは、モローさんや担当のキャリアアドバイザーの方が私にしてくれたように、その人ごとに「道筋」を示してくれるような気がします。
――本日はいろいろ本音で語っていただきありがとうございました!今後のご活躍を願っています!
キッカケエージェントはIT人材・エンジニア特化の転職エージェントです。最新のIT転職市場に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。
今すぐの転職でなくても、キャリアの棚卸しや現職の悩み相談も受付けております。他社エージェントをお使いいただいていて疑問を抱いている方も相談ベースでお話しできますので、是非無料の個別キャリア相談会にお申し込みください。
今の時点でご経験をされている言語や技術要素に関係なく、
①技術を通じてユーザーやお客様にとって使いやすいサービスの実現に興味があるエンジニアの方
②興味・関心がある技術について自ら学ぶ意欲をお持ちの方
上記に当てはまる方でしたら、素晴らしい企業とのマッチングをお手伝いできる可能性が高いです。
最近はお住まいの場所に限らず応募ができる企業や経験年数に関係なくフラットにご評価をして下さる企業も増えているため、ぜひ一度モロー宛てにご相談を頂けますと幸いです。