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――自己紹介をかねて転職経験を簡単に教えてください。
D.Y.と申します。新卒でSES企業に就職してWebエンジニアとして半年ほど勤めた後に、卒業論文で研究していた「データ分析」を専門とするSESに転職して2年ほどデータエンジニアとして勤務しました。
そこからコミュニティSaaS企業に2回目の転職をしてデータアナリストとして約1年勤めているという流れです。
――ありがとうございます。1社目から2社目への転職には卒業論文が関係しているようですが、どのような経緯があったのでしょうか?
時系列的に言うと…大学は公務員になる人が多い政治系の学部で学んでいて、公務員になる際にIT分野で強みを持ちたいと思っていました。4年次の卒論研究で「環境データを用いて市民の生活をより良くするデータ分析」をテーマに独学でデータ分析を学んでいくうちに「これを仕事にしたい」という思いが強くなっていって、就活して内定をいただいたSESに就職しました。
その1社目ではクラウド申請サービスの保守運用の仕事をしてJavaScriptのNuxt.jsのフレームワークを使ってバックエンドの開発も行い、Webサービスの一連の流れを覚えました。ドキュメントを書く際に、初めて見る人にもわかるかたちで図式化したり、文面にまとめたりする基本的な心構えもそこで学んだ感じですね。
一方、ずっと独学でデータ分析やPythonの学習をしていて「やり続けちゃうな」と思って。データ基盤を作る仕事がしたいと転職しました。
――なるほど。2社目ではSESでデータエンジニアをされていますね。転職活動はいかがでしたか?
求人サイトで3社応募して、データエンジニアとデータサイエンティスト枠の2社に内定しました。個人的に職種ってあんまり気にしていないのですが、やりたい内容ができるのがデータエンジニアの方だったという感じですね。
――2社目は2年ほど勤務されていますが、そこではどんな経験をされましたか?
モダンな技術を使ってGCPなどクラウドを前提としたサービス開発をおこないました。
クラウドをキャッチアップしつつPythonで「データパイプライン」を構築したり、産学連携プロジェクトに参画して実装したり。データ基盤の導入部分をいろいろやらせていただいて「楽しいな」と思ったのと、そこで初めて機械学習に触れて「コードの数字のロジックってどうなっているのかな」と頑張って勉強したことが得た経験としては大きかったですね。
ただ最後に担当したプロジェクトが1年くらい続いていて「技術的に難易度の高いことがあまりできないな」と思うようになったので、より難易度の高い仕事をしたくて転職しようと思いました。
――3社目の転職でキッカケエージェントを使っていただきましたが、その理由を教えてください。
モローさんのYouTubeチャンネルを拝見していて、キッカケエージェント経由の転職でどういう風に変わるのか知りたくて連絡しました。
初めて動画を見たのは新卒の頃で、ちょっと胡散くさいのかなと思ったのですが(笑)信念を持って続けてらっしゃる姿勢が「なんかいいな、凄いな」と。
言い方が悪いかもしれませんけど、ちょっと批判的な目で見ていても、ずっと見ているうちに肯定的になりました。特に「35歳の段階でエンジニアはマネジメント経験を積まないとね」という発信は個人的に刺さりましたね。
――キッカケエージェントを介しての転職活動はいかがでしたか?
キャリアアドバイザーの方にいろいろサポートしてもらえました。他の転職者が持ち帰った情報を公開してくれたり、ノウハウのない会社にもヒアリングしてくれたりして「こういう面接が想定されますよ」と教えていただき事前に準備できたところが特によかったですね。
データの専門性に関する「キャリアの広げ方」を相談できる人がなかなかいない状況で悩んでいたのですが、キッカケエージェントは最新の情報をキャッチアップしておられて、今まで使ったどのエージェントよりも業界の知識に沿った答え方で深いところも教えてくれてすごく信頼を持てました。
――どのような点をポイントにして転職活動をされましたか?
データ活用する上でドメイン知識が絶対に必要になると思っていて、それをちゃんと理解して相手にどのように伝えたら納得していただけるか、コミュニケーションスキルを身につける必要があると考えていました。また、それにプラスして技術の高みも目指せることを転職のポイントとしました。
面談で「どういうキャリアを選びたいですか?」と聞いていただき「データの活用フェーズがしっかりできる仕事をしたい」とお伝えしたところ、それを基準に10社くらいご提示いただいて、その中で自分の好みに合いそうなところを5社応募。データ活用する際のエンジニアリングとビジネススキルの割合がちょうどいい塩梅で業務に取り組めるよう選んでいきました。
――転職活動は順調でしたか?
そうですね。転職期間は2ヶ月でしたが、実は1年後転職するという仮の設定で裏準備的なものは事前にやっていたという感じで、いざ転職するときにいつでも動けるように個人サービスを作ったりしていました。
ChatGPTが流行りはじめていた頃で、それをうまく活用できないかと考えたときに、当時鳥インフルエンザで「卵が高いな」と感じていた個人的な動機もあって「どこの店が卵を安く買えるのか」をAIに答えてもらうChatボットサービスを作ったんです。AIに対して積極的に取り組もうとしている姿勢は転職活動で評価いただけたと思います。書類選考の通過率は5割、内定は3社いただけました。
――高い通過率ですね。面接はうまくいきましたか?
面接はわりと大変だったなと。3社連続で面接して頭が痛くなって、本音と建前が混ざって伝えなくてもいいことまで言ってしまい失敗したと思いましたが、現職の2次面接ではキッカケエージェントの面接対策の内容に沿って質問がきたという感じでスラスラ答えられました。
「企業さんからよいフィードバックでしたよ」とお聞きできたときは、キッカケエージェントを使っていて1番よかったと思った瞬間でしたね。
――そうでしたか。現職の会社を選んだ決め手は、どういった点でしたか?
現職は第1希望ではありませんでしたが、面白そうな事業内容に惹かれて決めました。
カスタマーサクセス分野の事業というものを初めて聞いて、AIに代替されにくい分野ではないかなと。本質的な部分で「顧客の体験をよくする」という点が1番大事かなと思っていて、その「心の体験を豊かにする」という文脈に関しては人が頑張らないとどうやっても解決できないし、生成AIの流行りも鑑みてやってみようと思いました。
――なるほど。現職の会社について入社前に持っていたイメージは?
面白いことをやっている会社で、社名もキャッチーでいいなと思っていました。またコミュニケーションを大事にする会社でエンジニアの年齢層は30代が多いと聞いていたので、ビジネススキルを求められるだろうなと思っていたのと、自分にない知見をいろいろ教えてもらおうというマインドでいたという感じですね。
――入社後はいかがでしたか?ギャップを感じた点などありましたら教えてください。
ギャップっていうのは、そんなになかったのですが、途中で組織編成が変わったりして、その前後で働きやすさや内容もけっこう変わりましたね。
入社当初は主にクライアント向けの分析支援業務をしていて適宜チームメンバーに相談しながら自分が窓口となり顧客と1対1でやりとりすることが多かったのですが、その後にデータ分析をやっている人全員が集められたデータ部門が新設されまして。現在はそこでプロダクト横断型のデータ分析基盤の構築をやっています。
データ分析のキャッチアップとしては皆さんめちゃくちゃ凄くてむしろ自分は全然できていない感じなのですが、エンジニアスキルに関しては自分が1番できていて知見があるという状況なので技術に関しては、自分がチームを底上げしていかないけないと…という課題も感じています。
上長は「なんでもやっていいよ」というスタンスなので、まずは自分自身で具体的に提案をして実行していかなければと思っているところですね。
――データアナリストとしての仕事内容は、やりたいこととマッチしていましたか?
マッチしています。ロイヤリティが高いユーザーのデータを扱っているため、ユーザー単位の分析をした際に、想像がついていなかった分析結果が出て面白いと感じています。
また、最近はデータ基盤構築などアナリストに縛られない働きが多く、やりがいを感じています。
――なるほど。ワークライフバランスに変化はありましたか?
新卒からずっとフルリモートで働いてきたのでそんなに変化はないというか…仕事内容自体が自分にとって興味があるところなので、自然に業務以外でも本を読んだり、いろいろ自分で調べたり実装して「仕事でどう使えるかな」とやっちゃったりしているのでワークライフバランスはずっと悪いままですね(笑)。
――1日で何をやっているときが楽しいですか?
結局エンジニアリングしているときが1番楽しいですね。それに付随してデータ分析をシステムに落とし込むとか、データ基盤でTerraformを触っているときも面白くて。dbt(data build tool)をTerraform化している人は意外と少ないんじゃないかなと思うので、わりと新しめのところをガンガンやっていくのが楽しいです。
「自分でキャリアを作りたい」という気持ちでやっていますね。人と同じことをやるのはつまらないので人と違うことをやりたがるという捻くれた考えでそうしています。
――すごい向上心ですね。D.Y.さんが理想に思うエンジニア像とは?
技術ベース観点でリードできるエンジニアです。リードっていろんな意味がありますが、他の人を引っ張るだけではなく、知らないうちに人を上達させるとか無意識のうちによい方向に持っていくという。技術を高めてそういうリードの仕方ができるようになっていきたいですね。
――エンジニアとしての具体的な目標はありますか?
まだ定まってないんですけれど「データの信頼を高める」という文脈でDRE分野をやってみたいですし、データ分析しやすい環境を整えるという意味ではアナリティクスエンジニアの職域もいいなとか。もう少しAIに踏み込んでデータ分析の仕組み自体を自動化したりAIで分析したりできないかなとか…AIの社会実装をするような働き方もしてみたいなと思っています。
――ところで今回の転職で年収に変化はありましたか?
300万円後半から500万円台になりました。僕はけっこう洋服が好きなので、それが気にせず買えるくらい、年収を上げていきたいですね。
――そうしたモチベーションの転職者も多くおられそうですね。
1着10万円以上使ったりするので、ちゃんと節約しないといけないなという感じで、すごい苦しみながら買っています(笑)。ファッションに苦しまない程度にお金を稼ぎたいと思っています。
好きなブランドが「頭脳職のためのワークウェア」というコンセプトで座ったときに楽できる仕様で。着心地に関しては正直そんなによくはないのですけれど、ギミックに溢れていて男心をくすぐるという感じですね。
隠しポケットが多かったり、お尻を上げなくてもポケットの中のものを取り出せる工夫がされていたりして…自分も仕事でそういう発想ができるようになりたいと思います。
――好きなものや、ものを作ることへの情熱がすごいですね。
営業はできないタイプなので、人目を気にせずものづくりできるエンジニアに適性を感じています。作ったもので、自分を知ってほしい感じですね。
――オンラインで担当キャリアアドバイザーと繋がりましたので、ちょっと聞いてみたいと思います。D.Yさんの転職活動はどう見えていましたか?
担当キャリアアドバイザー:D.Y.さんは、ご自身のなかで得意なことややりたいことを既にお調べになられていて応募書類の書き方など完璧でした。しかも業界や業務についても深く理解しておられたので、私がこうした方がいいというよりもいろんな情報を伝えるなかで選びやすくなってくれたらいいなと思ってお話させていただいていました。キャリアアップについて最後まで真摯に取り組んでくださっていたところも印象的でしたね。
…ところでD.Y.さん、めちゃ雰囲気に合っていますが、髪色を黒にされたのですね?
そうなんです。ずっと金髪にしていて面接では「そういう人は初めて」と言われましたが入社日には黒髪にしていたので誰だかわからなかったようで(笑)。1年経ってみて現職に入社できてすごく良かったと思っているところです。ありがとうございました!
キッカケエージェントはIT人材・エンジニア特化の転職エージェントです。最新のIT転職市場に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。
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今の時点でご経験をされている言語や技術要素に関係なく、
①技術を通じてユーザーやお客様にとって使いやすいサービスの実現に興味があるエンジニアの方
②興味・関心がある技術について自ら学ぶ意欲をお持ちの方
上記に当てはまる方でしたら、素晴らしい企業とのマッチングをお手伝いできる可能性が高いです。
最近はお住まいの場所に限らず応募ができる企業や経験年数に関係なくフラットにご評価をして下さる企業も増えているため、ぜひ一度モロー宛てにご相談を頂けますと幸いです。