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独立系SIerがやめとけと言われる理由は?失敗しない企業の選び方

「独立系SIerはブラックって本当?」

「独立系SIerに転職して後悔したくない…」

独立系SIerは、案件規模やキャリア形成のチャンスがある一方で、「やめとけ」と言われるケースもあります。「やめとけ」と言われる背景には厳しい労働環境や待遇格差が存在します。

しかし、すべての独立系SIer企業が同じではなく、しっかり見極めれば安定したキャリア獲得も可能です。この記事では、独立系SIerがやめとけと言われる理由と、失敗しない企業選びのポイントを徹底解説します。また、キッカケエージェントでは企業選びから応募書類の添削、面接対策などのサポートが可能です。独立系SIerへの転職を成功させたいならぜひご相談ください。

独立系SIer転職のプロに

独立系SIerとは?特徴や大手との違い

独立系SIerとは?特徴や大手との違い

親会社を持たないSIer

独立系SIerは特定の親会社を持たず、製造業や流通、金融、自治体など幅広い業界から案件を受託します。そのため顧客層が多様で、異なる業界システムの知見を蓄積しやすい環境です。また、製品やベンダーの縛りがないため、オープンソースやクラウドなど新しい技術を柔軟に採用できる強みがあります。

一方で、経営基盤が大手系列に比べて脆弱なケースも見られ、給与水準や福利厚生が劣る企業も多いです。さらに、プロジェクト規模が中小に偏る場合、経験が「広く浅く」に留まりやすく、キャリアの方向性を明確に描く必要があります。まとめると、しがらみが少なく自由度の高い反面、待遇や安定性に差が出やすい点も独立系SIerの特徴です

大手SIerとはビジネスモデルが違う

大手SIerは官公庁や金融機関を中心に、数千万円から数億円規模の大規模プロジェクトを担います。富士通株式会社、株式会社野村総合研究所などの企業は、ウォーターフォール型で進める案件が主流です。ウォーターフォールが主流なのは、企業が人材を直接雇用せず、長期的にSIerへ委託する日本特有の歴史的背景によるものです。

一方で独立系SIerは、必ずしも大規模案件に依存していません。会社によってはアジャイルやスクラムなどの手法を積極的に取り入れ、数百万円から数千万円規模のシステム開発を中心に実績を積み重ねています。特にWeb系独立SIerはさまざまな手法を取り入れる傾向が顕著であり、大手にはない柔軟性とスピード感を強みとしています

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独立系SIerはやめとけと言われる理由

独立系SIerはやめとけと言われる理由

経営基盤が弱く景気変動を受けやすい

独立系SIerは親会社の支援や安定した案件供給を持たないため、営業力と自社案件への依存度が高くなります。結果的に、景気の悪化や主要顧客の発注減少が直撃し、業績や雇用が急変するリスクも大手系列より大きい点はデメリットです

特に中小規模の独立系では資金余力が乏しく、案件減少時に賞与や昇給が止まる、最悪の場合は人員整理に踏み切るケースも見られます。安定を求めて転職する方にとって、不確実性は大きな不安要素です。

営業ノルマや自力開拓の負担が重い

営業部門が独立していない独立系SIerでは、エンジニアが現場営業を担い、案件獲得や売上責任まで負うことがあります。技術者でありながら顧客折衝や契約条件の調整を担当するなど、営業的な負担が大きい点は独立系SIerならではです。

本来の専門分野に集中できず、成果が数字で管理される環境は精神的な負荷も高まります。加えて、案件獲得に失敗すると評価や収入に直結するため、エンジニアとしてのキャリアを磨きたい方には営業ノルマや自力開拓の責任が大きな障壁となります

下請けの立場だと納期の圧力が強い

元請ポジションを確立していない独立系SIerは、多重下請け構造の中で三次請けや四次請けとなるケースもあります。商流の深い立場では上流企業からの過剰な納期要求が下流に押し付けられ、短期間での開発や深夜残業が常態化しやすいです。

特に契約上の立場が弱い下請けほど調整余地が少なく、現場エンジニアに過大な負担が集中します。結果として心身を消耗し、早期離職やバーンアウトにつながるケースも多く見られるのです。

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独立系SIerで働くメリット

独立系SIerで働くメリット

若手でも案件経験を積みやすい

独立系SIerでは、意欲次第で若手のうちから開発リーダーやプロジェクトリーダーを任される環境があります。大手SIerでPMになるまで7~8年かかるケースと比べると、タスク管理や進捗調整などの実務を早期に経験できる点は大きな強みです。

また、入社3年以内でも一つの機能に対して要件ヒアリングから基本設計、開発、テストまで一連の工程を担当する機会が用意される場合もあります。さらに、二次請けや商流の浅い企業を選べば、2~3年目でも基本設計やリーダー経験を積みやすく、転職市場での評価を高めるキャリア形成が可能です。キッカケエージェントでは商流が浅い独立系SIerの見分け方や紹介もできるので、活用してください。

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幅広い技術に触れられる環境もある

独立系SIerは顧客が多様なため、幅広い業界の案件を通じて新しい技術に挑戦できます。業務システムだけでなく、PoC案件でブロックチェーンや生成AIなどの先端分野に関わるチャンスも多いです。

また、一部の企業ではインフラの自動化や可用性向上を目的にSRE的な活動を推進しており、運用改善やシステム信頼性向上の経験を積めます。新しい技術に触れたり、運用改善に関われたりする経験は技術者としての知見を大きく広げ、専門性を高めながら市場価値を向上させる要素となります

独立系SIerに向いている人・向いていない人

独立系SIerに向いている人・向いていない人

独立系SIerに向いている人

  • 無理のないペースで働きたい人
  • リモートワークを重視する人
  • マネジメントに興味がある人
  • 技術力と年収アップのバランスを取りたい人
  • 着実にキャリアアップしたい人
  • コミュニケーションスキルを活かしたい人

独立系SIerではコンサルティングファームのように厳しい納期と成果主義を求められるケースは少ないため、自身のペースで仕事を進めたい方に向いています。リモートワークに積極的な企業も多く、フルリモート勤務が可能で、中抜けが自由にできるケースもあります。

また、独立系SIerはPMやPLへのキャリアパスが明確に設定されている企業が多いため、チームリーダーの経験を積みたい方と相性が良いです。さらに独立系SIerでは顧客折衝スキルが重要視されるため、論理的に分かりやすく説明できる能力があれば強みとなります。

独立系SIerに向いていない人

  • 主体性や積極性が低い人
  • 詳細設計以降の工程しか経験がない人
  • スキルアップや年収アップだけが目的の人
  • 古い技術に固執する企業で働き続けている人

独立系SIerではタスクを自ら見つけて提案や実行する能力が求められるため、「お客様に言われたから」「上司が決めたから」など、受け身の回答しかできない方は評価されません。

また、独立系SIerの企業では「事業やサービス、組織にどう貢献したいか」など、利他のマインドを重視します。単に「スキルアップしたい」「年収を上げたい」だけを強調すると、他社に行かれるのではないかと思われ、不採用になる場合が多いです。

現代のIT業界では技術トレンドの変化が速く、古い技術にばかり触れていると独立系SIerでの業務が難しいと判断されるリスクもあります。独立系SIerで活躍したいなら、最新技術のキャッチアップも忘れずに行いましょう。

ITエンジニア転職のプロに

独立系SIerへの転職で失敗しないコツ

IT業界特化のエージェントからサポートを受ける

独立系SIerを検討する際は、IT業界に特化した転職エージェントの活用が重要です。特に「キッカケエージェント」のようなITエンジニアに特化した企業は、求人票では分からない採用基準や年収レンジ、部署ごとの内部事情まで把握しています。「SES出身者を受け入れているか」「実際には隠れた条件があるか」などの情報も提供可能です。

また、現在の年収が低くても、スキルを基準に適正な市場価値を提示し、年収交渉で大幅アップを実現した事例も多くあります。転職エージェントを活用しつつ常に自身の市場価値を客観的に把握し、「提示年収」「年収の伸び幅」「積める経験」の三点を比較する姿勢が、独立系SIerへの転職失敗を防ぐ最善策です。

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求められるスキルや経験を身につけ内定率を上げる

独立系SIerへの転職では、20代から30代前半までのキャリア形成が大きな分岐点です。基本設計からの経験は必須であり、運用や実装のみでは独立系SIerへの転職は難しくなります。逆に、2〜5名規模の進捗管理やタスク分担などのリーダー経験があると評価が高まります。

30代以降は25〜50人月規模のプロジェクトをまとめるPL経験が必要です。加えて、顧客折衝力や資料作成力は独立系SIerで必須スキルです。オンプレミスからクラウドへの移行も強く重視され、AWSやAzure、Google Cloudを扱える人材は高い評価を受けます。

さらには主体性も転職を成功させるうえで重要なスキルです。常に自分の業務を何のために行っているか考え、「なぜ」か説明できる力を磨くことで、内定率を飛躍的に高められます。

選考通過率を上げるため応募書類や面接の準備をする

独立系SIerの転職成功には、応募書類と面接対策の質が大きく影響します。職務経歴書や履歴書は常に最新に保ち、良い求人が出た時に即応募できる体制を整えることが重要です。面接では5W2Hを意識し、簡潔かつ論理的に話すように意識しましょう。

また、「スキルアップしたい」だけでなく「企業や事業にどう貢献するか」を伝える視点が必要です。転職回数が多い場合は、定着性への懸念を払拭する説明が欠かせません。さらに、カジュアル面談を通じて企業の内部情報収集も、選択肢を広げるうえで非常に有効です。

独立系SIerの将来性はある?

独立系SIerの将来性はある?

生き残るには会社依存でなく武器になるスキルが必要

独立系SIerは大手メーカー系やユーザー系のように安定した案件を抱えにくく、市場競争や技術トレンドの変化に直撃されやすい環境です。その環境で生き残っているのは、クラウドやセキュリティ、コンサル領域などの成長分野に事業を広げ、付加価値を高めている企業です。付加価値の高い企業で経験を積んだ人材は、転職市場でも高く評価されます。

一方で、単純な運用や下流工程に依存しているだけでは将来性が限定されます。重要なのは会社の安定性に依存するのではなく、クラウド設計、セキュリティ対策、顧客提案力など「個人として武器になるスキル」を磨き、市場で通用するキャリアを築く点です

独立系SIerで生き残るためのスキル

  • プログラミングスキル
  • マネジメント経験

プログラミングスキル

独立系SIerはシステム開発を主軸とするため、プログラミングスキルは必須です。案件によっては開発から運用までを一手に担うケースも多く、実務でコードを理解できないと業務遂行に支障が出ます。

顧客との打合せで技術的な質問に答えられなければ信頼を失い、見積りや工数算出も正確に行えません。さらにテスト段階で不具合が発生した場合、コードを読めないと原因特定に時間を浪費します。言語はJava、PHP、Pythonなど主要なものからの習得が推奨されます。プログラミングは開発だけでなく折衝や計画の基盤となるため、入社前から備えておくべきスキルです

マネジメント経験

独立系SIerで評価されるスキルは技術力だけではありません。システム企画から運用までを統括し、プロジェクトを円滑に進めるマネジメントスキルも必要です。特に重要なのがQCD(品質、費用、納期)の管理です。品質を維持しながら予算内で開発を完遂し、納期厳守は顧客満足度に直結します。

エンジニアがリーダーやPLとして小規模でも進捗管理やタスク分担を経験すれば、マネジメント能力を実践的に磨けます。マネジメント経験は将来的にプロジェクトマネージャーや、コンサルティングへのキャリアパスを切り拓くための必須条件です。

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独立系SIerのキャリアパス

独立系SIerのキャリアパス

大手SIerや非IT系事業会社への転職

独立系SIerで経験を積んだ後、大手SIerに転職するケースは多いです。大手SIerは20代のポテンシャル採用を積極的に行っており、開発経験3年以上やインフラ、クラウド設計構築の経験が2年以上あれば、内定の可能性が十分にあります。30代になるとPLや要件定義の実績が求められるため、若いうちに動くことが重要です。

近年はリモートワークや自社プロダクト開発に注力する大手も増え、残業の負担を軽減しながら、高年収を得られる選択肢が広がっています。 一方で、非IT系事業会社ではDX推進に伴い、SIer出身者のマネジメント力が高く評価されています。ワークライフバランスを整えやすく、事業成長への貢献実感も得られる環境です。ただし、応募する際には事業やプロダクトへの関心と、経営層のIT理解度の見極めが欠かせません。

自社開発・スタートアップへの転職

自社開発企業やスタートアップは、一つのサービスを長期的に育て、ユーザーの反応を直接感じながら開発を進めたい人に適した環境です。技術選定から関わるケースも多く、主体性とプロダクトへの強い関心が必須条件となります。裁量が大きい分、自ら考え行動できる人材でなければ成果を残すのは難しい環境です。

近年はSaaS業界の市況悪化や採用基準の引き上げも見られ、転職には戦略的な準備が欠かせません。自身のスキルと志向を踏まえ、求められる経験を明確に示せれば、キャリアの選択肢を広げられます。

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まとめ

独立系SIerでのキャリアは、商流や企業選び次第で大きく変わります。商流が深い企業では年収やスキルが停滞し、過酷な労働環境に陥るリスクが大きいです。しかし、商流の浅い優良企業を選べば若手からリーダー経験を積み、多様な技術に触れられる成長環境を得られます。

重要なのは、自分が積みたいスキルや描きたいキャリアパスを明確にし、実現できる企業を見極めることです。IT業界の内部情報を持ち、市場価値の客観評価と年収交渉に強みを持つ転職エージェントに相談すれば、失敗しない転職を実現できます。キッカケエージェントでは、企業選びから応募書類の添削や面接対策まで、幅広くサポート可能です

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株式会社キッカケクリエイション
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毛呂淳一朗(Moro Junichiro)
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今の時点でご経験をされている言語や技術要素に関係なく、

①技術を通じてユーザーやお客様にとって使いやすいサービスの実現に興味があるエンジニアの方
②興味・関心がある技術について自ら学ぶ意欲をお持ちの方

上記に当てはまる方でしたら、素晴らしい企業とのマッチングをお手伝いできる可能性が高いです。

最近はお住まいの場所に限らず応募ができる企業や経験年数に関係なくフラットにご評価をして下さる企業も増えているため、ぜひ一度モロー宛てにご相談を頂けますと幸いです。

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