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――まずは簡単に現在までの転職経歴を教えてください。
現在28歳で転職経験は2回です。1社目はアプリケーションエンジニアとしてSES企業で3年半ほど勤めた後に、26歳でエッジAI系の受託開発をしている企業に転職しました。
その2社目では2年に満たないくらいの期間でAIまわりやサーバーまわりを幅広く触らせていただいて、今年の7月にクラウド・AWSに特化した現職のSES企業に入社したという転職経歴です。
――ありがとうございます。IT業界は未経験からのスタートでしたか?
はい。正確には1社目は新卒入社というよりも中途枠での入社です。大学4年次に1年間の交換留学で海外に行っていた兼ね合いで、卒業後はインターンとしてSaaSプロダクトの代理販売をしている企業で半年ほどカスタマーサポートを担当しました。
そこでのお客様への操作説明やトラブルシューティングを行うサポート経験から、プロダクトの裏側に興味が湧いてきまして「プログラミングで作ることができるんだ」と知り、プログラミング教室に通って入社しました。
――なるほど。1社目のSES企業ではどんな業務をされていましたか?
運用保守や簡単な実装まわりの3つのプロジェクトを3企業に常駐して担当しました。
1つ目の現場は上司と2人で200台のメールサーバーの移行プロジェクトに参画しましたが、日本では誰も使ったことのないような海外のサーバーで、あるのは英語の仕様書だけで…。
メールでのサポートはありましたが、基本的に上司は他部署との連携やミーティング等で多忙だったため実働はほぼ自分のみでした。
――最初から難しそうな業務だと思いますが、海外留学での語学は活かされたのでは?
公用語も英語という現場で語学は役立ちましたが、大学の学部は情報系ではなかったですし、正直毎日不安はありましたね。
ネットにも載っていない情報に対して1つ1つ仮説を立ててサポートの方へ確認することであったり、忙しい上司への「報連相」などのコミュニケーションの仕方であったり。
そうした環境でプロジェクトを経験できたことでエンジニアとしての基礎が身についたと思います。
――どうして2社目への転職を考えたのでしょうか?
もともと3年を目処に転職を考えようと思っていました。1社目でSESを選んだ理由は、未経験でいきなり自社開発に携わるよりも、いろんな現場を経験して「自分の得意・不得意」を理解してから、その後の選択を自分で判断できるようにしたいという思いからでした。
また開発をメインにできると期待して入社しましたが、運用保守が多く「キャリアが狭まっているな」という焦りから、経験を広げたいと思ったことも理由ですね。
具体的には、運用保守の開発の延長にあるキャリアでDevOpsやSREという職種があることを知って関心を持ち、未経験からDevOpsができる会社に転職できないかと考えたからです。
――なるほど。2社目への転職はいかがでしたか?
DevOps未経験枠がある会社を転職サイトで見つけて意外とすぐに決まり、エッジAIの画像解析チームに入って実装とインフラ寄りのさまざまな経験をさせていただきました。
主に受託開発のサーバーのセットアップや機械学習まわりの自動化など、AIモデル開発の周辺部分を自動化してサポートするような業務を行い、DevOpsに近い内容で仕事の幅を広げることはできました。
とはいえ、思っていた程はできていなかったなという感じで。そんな折に、チーム縮小によりSES配属される可能性もあったことで、転職に踏み切りました。
――なるほど。現在の3社目への転職活動はどのように進めましたか?
転職活動としては2段階ありました。第1段階は某エージェントの勧めでDevOpsとSRE系の職種で50社くらい応募することになったのですが、どちらの職種も未経験で、選考が通らず厳しい状況だったため「どうしよう…」と途方に暮れいてました。
――キッカケエージェントで転職されましたが、どのような経緯で相談されたのでしょうか?
第1段階での転職活動がうまくいかず、あれこれ情報収集をしていた際に、以前からYouTubeのIT菩薩モローチャンネルでSREやDevOpsについて発信されていて情報感度が高いと思っていたキッカケエージェントに相談してみようと思い立ちました。
――キッカケエージェントを使ってみていかがでしたか?
凄くよかったです!最初に相談した内容は同じであっても、これほど対応が違うのかと思いました。
在職中の転職活動で、どうしても急に有給を取ることは難しかったのですがキッカケエージェントは平日の夜にリモートで対応してくれて、余裕をもって転職活動することができました。
比較になってしまいますが、第1段階の際に使用した某エージェントは求人アピールが多くて…50社くらいポーンと書類を提出されたという印象です。こちらのスケジュールを考慮することなく、急に「面接に行けますか?」と、5〜6社くらい一気に来て困ったことや、これはやりたくないという内容も含まれていたこともあって…。
それに比べて、キッカケエージェントは「精度」が全く違うと思いましたね。
――そうでしたか。どのような点でキッカケエージェントの精度を感じていただきましたか?
もともと、DevOpsやSREの職種を募集している企業のみ、ひたすら応募している状況でしたが、キッカケエージェントのキャリアアドバイザーの方からは「もう少しキャリアに幅を持たせて、インフラ寄り、開発寄りの企業も見てみた方が、現在のMさん自身が気づいていないキャリアを築くことができるかもしれない」というご意見を頂いたんです。やりたい職種につくために堅実的なステップを踏めるようなキャリアパスを親身になって考えてもらえました。
カウンセリングでも、「何故、その職種に就きたいのか」や働き方の希望やなりたい像など、1つ1つ棚卸をしながら丁寧に私の話を聞いていただけました。
DevOpsやSREをやりたいという気持ちは強くても、経験が浅くてあまり根拠がない状態での相談だったのですが、市場と私のスキル感のマッチ具合も考慮いただきながら、さまざまな角度から1社1社紹介いただき、15社応募して7社ほど面接に進むことができました。
――高い通過率ですね。面接対策などのプロセスはいかがでしたか?
まさに「面接対策」が、実践的で1番効果があったと思います。
土日に「模擬面接」をしていただいてフィードバックをもらえました。そこから自分でも対策メモを作成して…という工程を2〜3周して「面接慣れ」できました。
特にクラウド・インフラ系の企業がどんな面接をするかなどの情報を多く持っておられて「CCoE対策もしておいた方がいいよ」などと助言をいただき、私のために質問シートまで作成して用意してくれたことは驚きでした。かなり時間をかけて対応してくれたことにも感謝しています。
そうした私の将来像からパーソナライズしてくれた面接対策によって、自信をもって面接できました。
また、モローさんのYouTubeチャンネルを「転職の教科書」として見ていたのですが、特に面接対策系の動画は「8割くらい、そのまま使えた!」という感じでしたね。
――面接対策動画も役立てていただけたのですね。
はい。モローさんの動画では面接のフレームワークも学びました。さらに、現状に不満を抱えている場合は、それに対して提案をして周りの人を巻き込んでカタチにするというプロセスを語れるか?といった「ストーリー」が大事であることも教えてもらい、活用できたと思います。
――現職企業への転職はスムースでしたか?企業選びの決め手になったこともあれば教えてください。
はい。キッカケエージェントからの紹介企業に内定をもらえた時点で、すぐに他の内定は辞退させていただきました。現職は第1希望で、研修制度が充実していることと、自分にフィットしていると感じるクラウドやインフラに特化したSES企業ということが決め手です。
――新しい環境はいかがですか?
数ヶ月の研修期間があり現在研修中ですが、想像以上に素晴らしいですね。課題に対して研修生が準備して発表する際も、経験豊かな現役エンジニアがお客様の立場を想定してフィードバックをしてくださるので実践的な研修を受けているなと実感しています。
――さしつかえない範囲で給与面について教えてください。
給与は前職と変わらずですが、インフラ未経験での内定で年収が下がることも覚悟していたので、前職と同じ程度の収入が確保できて「ありがたかったな」と思っています。
AWSのクラウド系を選んだ理由に「市場による需要が高い」ということもあり、給与を上げていきたいという思いもありますね。
――ちなみに休日は何をされていますか?
新しい技術を試したり、資格の勉強をしたり。休日に限らず1日2時間くらいは勉強していますね。「毎日触れる」という勉強法は、語学の習得とも共通しているかなと(笑)。
AWSエンジニアとしての研修を受けるにあたり、AWSの基礎知識が必要だと考えて入社までに「AWS認定資格SAA」と「シスコ技術者認定(CCNA)」を取得しました。
――努力しておられますね。現職でやりたいことはありますか?
広い視野を持つために、構築の案件を希望しています。長期的にSREやDevOpsを考える場合、例えばシステム刷新を自動化するにあたって「ここが必要・不必要、これがあったら問題だよね」という判断力をつけたいですね。
――将来的なエンジニアとしての目標があれば教えてください。
まずは技術面でのスキルアップを目指していますが、2〜3年後にAWSエンジニアとして問題なく構築できるようなレベルになってから自分の強みを磨いていきたいです。
その先として、5年後くらいにSREやDevOpsでのポジションを獲得して「企業の開発を加速するエンジニア」になることが目標です。
――これから転職活動する方に伝えたいことはありますか?
先ほどの話と重複しますが、キッカケエージェントは真摯に私の話を聞いてくれたうえで定期的に面談もしてくれて、求人アピールが大半だった他のエージェントとは「時間配分」からして全く違うことを今回の転職で痛感しました。
キッカケエージェントは特に、かつての私みたいな「キャリア迷子」のような人にすごく合っていると思います。
というのも、私は多数の現場で対応するなかで器用貧乏になり「特筆すべき点がない」ということが悩みでした。強力なバックグラウンドがなくて「どこにでも行けるかもしれないけれど、どこへ行ったらよいのだろう…」という状態になっていました。
みなさんも同じかもしれませんが、私は理想のキャリアって自分の好きなことや得意なことの延長で作っていくものではないかと思っています。
「キャリア迷子」って、2〜3年目のうまくキャリアを築けていない人が陥りがちかもしれません。
そうした時に自分の経験などの話をじっくり聞いてくれて「こんなキャリアもよいのでは?」と別の視点も提示してくださったことで、今回の転職に繋がったと思います。
――本日は具体的なお話をいろいろ聞かせていただきありがとうございました!これからのご活躍を願っています!
キッカケエージェントはIT人材・エンジニア特化の転職エージェントです。最新のIT転職市場に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。
今すぐの転職でなくても、キャリアの棚卸しや現職の悩み相談も受付けております。他社エージェントをお使いいただいていて疑問を抱いている方も相談ベースでお話しできますので、是非無料の個別キャリア相談会にお申し込みください。
今の時点でご経験をされている言語や技術要素に関係なく、
①技術を通じてユーザーやお客様にとって使いやすいサービスの実現に興味があるエンジニアの方
②興味・関心がある技術について自ら学ぶ意欲をお持ちの方
上記に当てはまる方でしたら、素晴らしい企業とのマッチングをお手伝いできる可能性が高いです。
最近はお住まいの場所に限らず応募ができる企業や経験年数に関係なくフラットにご評価をして下さる企業も増えているため、ぜひ一度モロー宛てにご相談を頂けますと幸いです。