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――まずは簡単な自己紹介と転職経験を教えてください。
台湾出身のC.Y.です。転職経験は4回あります。1社目と2社目は台湾のアプリ開発会社で、3社目からは日本の企業でITエンジニアとして働いています。
――ありがとうございます。はじめは台湾でお仕事をされていたのですね。なぜエンジニアになったのですか?
大学院での専門は数学の統計でしたが、統計シミュレーションが好きでC言語でいろいろなモデルを作っているうちにプログラミングが好きになり、修了時にはエンジニアを目指していました。
コンピューターサイエンスが専門ではないので仕事探しは大変でしたが、その頃に台湾でブームだったアプリの開発会社にエンジニアとして就職して、台湾のストリーミングサービスの開発を担当しました。
しかし2年経った頃にコンテンツがなくなって、将来が不安で25歳のときに開発会社に転職しました。そこではビジネスSNSのアプリを開発していて特に仕事面での不満はなかったのですが、1年半くらいで日本の仕事に携わる機会があって、日本企業への転職に挑戦しました。
――なるほど。その転職を機に日本に移住されたのですね。
はい。子どもの頃から日本のゲームやアニメ、漫画、グッズが好きで日本に住みたいという夢がありました。
日本のゲームが大好きですが発売された高校生の頃は日本の情報があまり入手できず購入しにくかったので、台湾で遊べなくて悔しかったですね。「日本に住みたいなあ、ゲームの発売日に購入して家で遊びたいなあ」と思っていました(笑)。転職で夢が叶って日本に住めたのは30歳の頃です。
――念願叶って日本に移住することができたんですね!3社目の会社はいかがでしたか?
日本の大手IT企業で、各プロダクト・サービスのアーキテクチャに適した自動テストの設計、環境構築並びに運用などテストフェーズに関わる開発を全て担当するテスト自動化エンジニアとして働きました。最初は経験のあるJavaを使っていましたが、QAテストに関する経験はその会社からだったのでCI/CDの勉強をしながら5年間勤めました。
本で読み知っていた日本と同じことや違うこともあったりして毎日ドキドキしていましたね。日本の会社ではミーティングが多く「報連相」で密に連絡することを要求されますが、台湾の会社では1日の終わりに何をしたかという報告は雑談ベースで、進捗報告も週1回程度だったのでレベルの差を感じました。
3社目は外国人の社員もいる環境で、ゲームの話もできて楽しかったですね。福岡に会社があって地元社員に「どこが面白い?」と聞くと親切に教えていただき、いろいろな場所も満喫しました。
――仕事も遊びも充実し楽しそうですが、どうして4社目に転職をしたのでしょうか?
1番の理由は、キャリアを展開できるようにバックエンドエンジニアになりたかったからです。テストエンジニアからの転身で、しかもコロナ禍だったので時間はかかりましたが、40社応募して2社内定。バックエンドエンジニアとして採用いただいた東京に本社がある人材サービスの事業会社に転職しました。
そこではサーバーの新規開発や保守運用をする仕事で、企業の求人サービスに関するデータを解析して市場感に合わせた数字を提供していました。クラウドサービスの経験がなかったので、3〜4ヶ月かけてGCPの勉強をして資格も取得しました。その時期はあまり日本を楽しむ余裕はありませんでしたね。
――5社目へはキッカケエージェントを使って転職いただきましたが、その経緯を教えていただけますか?
バックエンドエンジニアとして自分で勉強するには限界があったので、より大きなサービスの経験を積むことで能力を高めてキャリアアップしたいと思いました。具体的には「グローバルな企業で大規模サービスの課題解決を行うこと」を目標設定していました。
キッカケエージェントを知ったのはモローさんの「IT菩薩モロー」YouTubeチャンネルで、日本での転職活動を始める頃からずっとキャリアアドバイスなどを見ていました。特にIT業界分析が詳しくて、自分の過去の経験に照らし合わせた給与レベルなどだいたいモローさんがおっしゃる通りでしたね。かなり納得感があったので「このエージェントともっと話をしてみたい」と思いました。
ちなみに私がエージェントを使う1番の理由は、自分で情報収集をして面白い会社を探すのは難しいからです。スカウトメールもいただきますが…詳しく話を聞きたいですよね。特にキッカケエージェントだとリアルな会社の現状が詳しく聞けたのでとても助かりました。
また、多数のエージェントを一気に使うと日程調整が被ることもあるので、自分のペースに合わせてくれるエージェントを使いたいと思って、今回はキッカケエージェント1本にしました。これまで使ったエージェントのなかで最もIT業界に詳しくてコミュニケーションもとりやすかったです。
――ありがとうございます。今回の転職活動はいかがでしたか?
5社目の転職なので職務経歴書に書く内容も多かったのですが、自分の情報をまめに全部書いておいてそれをキャリアアドバイザーに修正していただき、キッカケエージェントの力でブラッシュアップできた感じです。
特に難しかったのは応募する会社ごとに用意した応募動機のところでしたが、15〜20社受けて書類選考が通って希望の1社に内定できたので、最終的には納得のいく応募書類ができたと思います。
――面接はうまくいきましたか?
会社によって質問が全然違うのですが、事前の面接対策でどんな質問をされるかを想定できていたので、安心して面接に臨めました。質問の返答もほぼ用意できていたと思います。
特に現職の面接では「グローバルサービスに携わりたい」という強い想いがあることを伝えることができました。また、英語もある程度できていましたので選考のプラスになったと思います。
――現職の会社について入社前はどんなイメージを持っていましたか?
グローバルサービスを展開していて日本の製造業に強い会社というイメージです。台湾にも支社があったので知っていました。
海外でも有名な日本企業ですが、転職はIT部門ができたばかりのタイミングでした。大きな会社でありながら目標を立てて開発中のサービスを持つ会社は少なかったので「ぜひこの会社に挑戦したい」と思っていました。
――入社後にギャップを感じたことはありましたか?
ギャップはなくグローバルサービスは認識通りでした。私の仕事のメインはバックエンドエンジニアとしてサーバーの新規開発と運用保守をしていますが、開発中のサービスなのでタスクもいっぱいあって…これも認識通りでしたね。
――入社後の環境や周りで働く人について教えていただけますか?
勤務形態は、希望していた通りフルリモートです。英語の資料を読むこともありますが、ミーティングは日本語です。一緒に働くメンバーは日本、アメリカ、中国、インドなどいろいろな国のエンジニアがいてグローバルです。外国人エンジニアへの理解が深い会社で、外国人としても働きやすいですね。
「飲み会」にも参加していろいろ雑談しました。技術かゲームの話題が多いですね(笑)。あと食べ物の話や…なぜだかわからないのですがエンジニアは筋トレする人が多いです。私はラーメンが好きでお酒は普通ですが、お酒が好きな人がいっぱいいて楽しいですね。
――現職での仕事内容はいかがですか?
設計図を分析してどのような部品が必要なのかを提供するサービスを担当しています。今のサービスは前の会社よりも規模が大きいのでサービスの構成、アーキテクチャを勉強する必要があります。
また、使う言語がGoからScalaに変わったので、キャッチアップしていかなくてはいけません。今も一所懸命Scalaとクラウドの勉強をしています。
――今回の転職で給与面の変化はありましたか?C.Y.さんはキャリアアドバイザーに給与や会社内部のことについて熱心に質問されていましたね。
年収は50万円くらいアップして、600万円から650万円になりました。キャリアアドバイザーに現職のお給料の制度はちょっと複雑な16分割で、6月と12月に多くもらえると教えていただいたので、オファー面接で「6月はどのくらいもらえるのか?」など自分でも確認しました。
また、働き方の面でもフルリモートができるか気になっていましたので「チームの中にリモート勤務の方がいますか?」などキャリアアドバイザーに具体的に質問しましたね。開発の段階でタスクが変わるのですが、終盤だとほぼ保守運用になって開発経験をあまり積むことができないのかなと思い、開発段階やサービス内容についても事前によくお話しを聞かせていただいていました。
――転職が年収アップにつながったのですね。ワークライフバランスについてはいかがですか?
まだ大きな案件の担当になっていないからかもしれませんが、残業はないですね。社内のエンジニアを見ていても、あんまり残業していないようです。社員同士コミュニケーションがとりやすい「いい感じ」の働き方だと思っています。
実は妻の趣味が私と同じなので休日には一緒にゲームしたり、アニメを観たりして楽しんでいます。特に最近はポケモンのカードゲームにハマっていますね(笑)。
――エンジニアとしての今後の目標などありましたら教えてください。
今の会社でグローバルサービスに携わるバックエンドエンジニアになれましたので、知識を身につけて成長し、将来はリーダー的な役割を担えたらと思っています。短期的には、それを目標として進んでいるところですね。
中長期的には、ずっとフルリモートで働いて、できれば日本のいろんな場所に住んでみたいなと。そのためにフリーランスもよさそうかなと思いましたが、今の会社は環境面や条件面もよくて、フルリモートもできているのでフリーランスにならなくても好みのライフスタイルは実現できそうです。まずは、現職で落ち着いてスキルアップしていきたいと思います。
――C.Y.さんのように意欲的に勉強して、どんな風に働きたいか軸を持って転職される方は、企業も大歓迎だと思います。台湾で転職する方は多いですか?
台湾では転職が盛んで、とても普通のことです。日本でも転職して給料を上げたいと思う方は多いと思いますが、台湾でもそう思っている人は多いですね。特に台湾のIT業界はリストラなどがよくあるので、実際に転職を検討していなくても「自分の市場価値」を維持できるよう常に確認しています。
――なるほど。ところでC.Y.さんは日本語が堪能ですが、台湾でも勉強されていましたか?
台湾でも日本語を勉強していましたが、台湾にはあまり日本人がいなかったので会話は勉強できなくて。聞き取りはだいたいできても、話すのは難しかったですね。最初の1年2年は「承知しました。月曜にできます」というようなレベルでした。
来日してからは、周囲の方の話し言葉をモノマネして今に至っています。
――転職を検討している海外の方にも日本企業への転職はおすすめできそうですか?
そうですね。特にキッカケエージェントは、サポートが厚く会社研究の知識を授けてもらえるので、私のような外国人のIT転職者にもおすすめできると思います!
キッカケエージェントはIT人材・エンジニア特化の転職エージェントです。最新のIT転職市場に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。
今すぐの転職でなくても、キャリアの棚卸しや現職の悩み相談も受付けております。他社エージェントをお使いいただいていて疑問を抱いている方も相談ベースでお話しできますので、是非無料の個別キャリア相談会にお申し込みください。
今の時点でご経験をされている言語や技術要素に関係なく、
①技術を通じてユーザーやお客様にとって使いやすいサービスの実現に興味があるエンジニアの方
②興味・関心がある技術について自ら学ぶ意欲をお持ちの方
上記に当てはまる方でしたら、素晴らしい企業とのマッチングをお手伝いできる可能性が高いです。
最近はお住まいの場所に限らず応募ができる企業や経験年数に関係なくフラットにご評価をして下さる企業も増えているため、ぜひ一度モロー宛てにご相談を頂けますと幸いです。